トリビア&雑学(Trivia)

メスティンの使い方や歴史

“メスティン”(mess tin)は、かつて軍隊の飯盒(はんごう)として誕生し、現代のソロキャンプ界では“持ち運べる小さなキッチン”として定番の存在です。

ここでは、その歴史的背景からシーズニング基本的な使い方、さらに人気レシピまでをまとめて解説します。

 

 


1. メスティンの歴史──軍用器具からアウトドアの定番へ

  • 19世紀イギリス軍発祥
    1800年代初頭、イギリス陸軍が採用した「D型メスティン」はアルミまたはスチール製の四角い食器で、蓋が皿やフライパンとしても使える工夫が施されていました。150年以上にわたり軍隊で使われ続け、その耐久性が評価されました 。
  • 各国への波及と日本式飯盒
    ドイツやスウェーデン、フランスなどヨーロッパ各国が独自モデルを採用し、1882年のスイス式円筒型からフランス式三段型へと進化。日本でも1905年にType38型飯盒が正式採用され、米を炊く機能に特化した設計が定着しました 。
  • 戦後のアルミ軽量化&ネスティング構造
    20世紀半ば以降、アルミ製メスティンのネスティング(入れ子)タイプが登場。軽量で携帯性に優れ、蓋と本体が重ねてコンパクトに収納できる設計は、そのまま市販品のスタンダードになりました 。

2. メスティンの下準備──バリ取りとシーズニング

  1. バリ取り
    フチ(リム)部分のギザギザ(バリ)を紙ヤスリで滑らかにしてケガを防止します。
  2. シーズニング(慣らし)
    米のとぎ汁をメスティンに入れて煮立て、アルミ特有の臭みを飛ばすと同時に、焦げ付きにくい下地ができます 。

 

 


3. 基本の使い方──炊く・煮る・蒸す・焼く・燻す

調理法 ポイント
炊飯 米1合+水180 ml、強火→弱火で15分→10分蒸らし。吹きこぼれ注意。
煮込み・スープ 本体に材料とスープを入れ、煮立ててから弱火でゆっくり加熱。
蒸し料理 底に網またはアルミホイルを敷き、水を少量入れて蓋をし、蒸す。
焼き物 蓋をフライパン代わりに使い、油を軽く引いて弱火で加熱。
燻製 チップを底に入れ、網をセットして蓋をし、弱火でチップが燃えるのを利用(自己責任)。

どの調理法も、中火~弱火でゆっくり加熱するのがアルミ製メスティンを長持ちさせるコツです。


4. 簡単レシピ3選

① 炊き込みご飯

  • 材料:米1合・鯖缶1缶・刻み野菜(にんじん・しめじなど)合わせて80 g・醤油大さじ1
  • 作り方:米をといだ水180 mlに鯖缶の汁を加え、具材と調味料を入れて炊飯モード(強火→弱火→蒸らし)だけ。魚と野菜の旨みが◎。

 

 

 

② キムチチゲ風煮込み

  • 材料:豚こま切れ50 g・キムチ50 g・豆腐50 g・ニラ少々・水150 ml・味噌大さじ½
  • 作り方:すべてメスティンに入れ、混ぜたら弱火で約8分。ピリ辛スープが体を温めます。

 

 

③ カップケーキ(スイーツ)

  • 材料:ホットケーキミックス100 g・牛乳80 ml・卵1個・サラダ油大さじ1
  • 作り方:混ぜた生地をクッキングシート敷いたメスティンに入れ、弱火で10分ほど焼けばふんわりケーキに。

 

 


5. メスティン活用のヒント

  • クッキングシート併用で焦げ付きも汚れも激減。
  • 小型のシェラカップやトングを一緒に収納すれば、調理効率&安全性アップ。
  • メスティンINメスティンの二段蒸しで、蒸し野菜+ご飯など同時調理も可能 。

メスティンは「ご飯を炊くだけ」の器具ではなく、戦場からアウトドアへ受け継がれた万能調理道具です。

下準備をしっかり行い、炊く・煮る・蒸す・焼く…多彩なレシピでソロキャンプの食事をもっと楽しく快適にしてみてくださいね😊。

 

 

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