キャンプ場で役立つロープの結び方を、目的別×使いやすさの観点で分かりやすくご紹介します。
これらを知っておくと、設営やタープ張り、荷物固定などがスムーズになりますよ😊
🔧 1. テンション調整:自在結び(タイトラインヒッチ/Taut-line Hitch)
用途:テントやタープの張り綱に使う。張り具合をその場で簡単に調整可能。
特徴:結び目がほどけず、スライドして締め直せる。

コップに自在結びをしてみます

コップに巻き付け

結び目を作る

更に輪っかを作ります

背面からヒモを通す

輪っかにヒモを通す(2回目)

更に下で結び目を作る

ヒモを引っ張って締める

完成
🎐 2. 揺れ止め・落下防止:もやい結び(Bowline)
用途:テントポールや木にロープで輪を固定。荷物吊り下げにも◎。
特徴:輪がしっかり固定でき、荷重がかかってもほどけにくく、解くときにもスッと外れる「王様の結び目」。
ヒモを上・丸・背面・下・正面と動かすと結べる

輪っかを作る

背面からヒモを輪っかに通す

通したヒモを下に通す

この状態からヒモを再び輪っかに通す

ヒモを引っ張って締めて完成

完成
解く時は結び目にある2つの輪っかを引っ張ると簡単に解ける。
🧵 3. 接続&延長:ふた結び(Square Knot/Reef Knot)&シートベンド(Sheet Bend)
- ふた結び:ロープ同士を平結びする基本形。荷物の固定などに。
- シートベンド:異径ロープの接続に強く、滑りにくい構造。

ヒモを巻き付け

ヒモを下に通して輪っかを作る

輪っかにヒモを通す

もう一箇所、輪っかを作りヒモを通す

ヒモを引っ張って締めて完成
🚚 4. 高テンション固定:トラッカーズヒッチ(Trucker’s Hitch)
用途:車やタープへの荷物固定、大きめタープの張り具合調整。
特徴:滑車効果により強く締め付け可能。複数ステップを覚えると便利。
物を吊るす時に使える結び方
今回はテーブルの上で結びます

フックなどにヒモを通す

ヒモに輪っかを作る

輪っかにヒモを通して輪っかを作り締める

反対側のヒモを輪っかに通す

2本のヒモ、その下にヒモを通す

ヒモを下に通して出来た輪っかにヒモを通す
輪っかに通すヒモは輪っかにしておく

ヒモを引っ張り締める
これで完成
📦 5. 吊り下げに強い:巻き結び&バタフライノット
- 巻き結び:柱や木にぐるっと巻いて固定。ランタン吊りに◎。
- バタフライノット:ロープ中間に輪を作れるので、ランタンハンガーとして重宝。
巻き結び

ヒモを巻く

右のヒモを左のヒモの上に通して抑える

右のヒモを更に巻き付ける

出来た輪っかにヒモを通す

ヒモを引っ張り締めて完成
バタフライノット

輪っかを作る

輪っかを捻って八の字を作る

八の字、下側の輪っかを上の輪っかに重ねる

上の輪っかを裏から通す

ヒモを引っ張り締めて完成
🧵 6. 多用途&応用:ベーシックノット集
- オーバーハンドノット(処理):エンドのほどけ止めストッパー
- クライミング風フィギュア8ノット(Figure-8):解けにくく強度重視
- クローブヒッチ(Clove Hitch):杭や木に仮固定にも使えて便利
✅ まとめ:覚えておきたい6つの結び
| 用途 | 結び方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 張り綱調整(テンション) | 自在結び(Taut-line) | スライド調整OK |
| 輪を作って固定・吊る | もやい結び(Bowline) | 結びやすく・ほどけやすい |
| ロープ延長・接続 | ふた結び・シートベンド | 適材適所で使い分け |
| 強く締めたい固定 | トラッカーズヒッチ | 滑車の原理で強力締結 |
| 中央に輪が必要な吊り | バタフライノット | 荷物吊りに便利 |
| 一時固定・杭への固定 | 巻き結び・クローブヒッチ | 手軽に使える基本結び |
🔄 練習&活用のコツ
- 結ぶ練習は自宅で:一度指が覚えるとキャンプ中にもスムーズ
- ロープはパラコードやガイロープ4〜5mm:硬すぎず滑りにくい素材が最適
- 目的に応じて結び分け:万能結びはありません。用途別に最適な結びを選びましょう!
これらの結び方をマスターすれば、キャンプ場での設営、荷物固定、タープ張り、ランタン吊りなどが格段にラクになります。
ぜひ試して、あなたのアウトドアスキルをワンランクアップさせてください!